2005.7.29 犬の車椅子(シーズー犬パコちゃんの車椅子)

2005.5.29 飼い主さんから次のメールをいただきました。

パコ(3年前に近所で保護しました)は今年1月位から後ろ足が麻痺して、現在は前足で引きずって歩いています。立たせると、少しの間たっていられますが腰から崩れ落ちます。(背骨が2箇所つぶれています)

散歩は大好きで、私の作った介護ひもを付けて、後ろ足をつると前足で、元気よく歩いています。保護したときは、若く見えましたが、10歳は過ぎているようです。外が大好きなので、自由に歩くことができる車椅子を作ってもらいたいのです。よろしくお願い致します。

パコちゃんは我が家から比較的近いところに住んでいたので、採寸のために家に来ていただきました。

試しにアドの車椅子4号機に試乗してもらったら、パコちゃんは最初から元気に歩いてくれました。

後ろに見える2号機にも試乗しましたが、どちらに乗っても歩いてくれました。

ちょっと暑そうな表情です

採寸結果に基づいて、パコちゃんの車椅子を製作し、宅配便で発送しました。

肩のところのフレームは、このようにアルミのピンを抜いて開くことができます

車椅子発送後しばらくして、パコちゃんがリハビリのために後ろ足を動かすと車輪輪支えている垂直のフレームが足にあたるということで、様子を見せるために家に来てくれました。

家の近所で車椅子で歩いてもらいましたが、なぜか全く問題ありませんでした。パコちゃんは後ろ足保護のために、飼い主さんお手製のフエルト生地で作った靴下を履いていました。

車椅子にもすっかり慣れて、元気に歩いてくれました。車椅子でリハビリを始めてから、家の中ぐらいは車椅子なしで歩けるまで回復してきたそうです。

車椅子のサイズはピッタリでした。

パコちゃんは、前足の筋力もアップしたようです。

車椅子で元気に歩くパコちゃんの動画を撮影しましたので、ぜひご覧ください。パコちゃん動画は→をクリックしてください。(エンコードしましたので容量は339KBです。)

パコちゃん動画Uは→をクリックしてください。後ろ足が動いている様子がよく分かります(エンコードしましたので容量は316KBです。)

パコちゃんは、保護された時に虐待のあとがあったそうです。でも、優しい飼い主さんにめぐり合えて本当によかったですね。

パコちゃんは、車椅子を使ったリハビリで再び自力で歩けるようになりました。老犬で後ろ足が不自由になった場合は、麻痺ではないので、適度な運動と刺激によって回復することが多いようです。虐待でつらい思いをした分を取り返すためにも、いつまでも元気で幸せに暮らしてくれるといいですね。