ジャスティーの車椅子(犬の車椅子) 

○ 2004.3.5沖縄のminitureさんから次のメールをいただきました。

☆沖縄県在のminitureと申します。飼い犬の犬種は、ミニチュアダックスフント♂名前は、”ジャスティー”(沖縄にある “さんぴん茶” (ジャスミンティーとも言います。)に毛色が似ているのでその名前を付けました。)二年程前のある朝、突然歩けなくなりました。すぐに手術を行いましたがその甲斐なく下半身不随になってしまいました。

手術から半年が過ぎようとした頃、もう一度歩かせてあげる事が出来ないものかと思い以前にTVで下半身付随の飼い犬を木の箱で作った車椅子に後ろ足をのせて歩かせている番組(特集)を見たことがありましたので、自作しようと、情報収集をしていたときネットサーフィンでhiroさんのホームページにたどり着きました。

そのとき感激は今でも忘れることが出来ませんhiroさんのアドちゃんに対する愛情や、車椅子のかっこ良さや強度など捜し求めていたものがすべてありました。

「よし、アドちゃんと同じ車椅子を作ろう」と決心し制作に入り県内でどうしても見つからない材料(ウレタンパイプなど)についてたずねさせていただいたと思います。

約一ヶ月の期間をかけて試行錯誤を行いどうにか歩かせることが出来るようにはなったのですが、五分ほどでへばってしまいその場で倒れこんでしまいます。

訓練を重ねれば乗りこなすことが出来るだろうと毎日乗せていましたが、今では辛いのか、車椅子を見せただけでそっぽを向いてしまうありさまです。

肩当てを短くしたり車幅を狭くしたり広くしたりと色々とやっては見たものの一向に改善出来ていません(-_-;)

うちのジャスティーは、前足は普通に動くのですが(少し右足の力が弱いようです)肩から下の部分の神経がない下半身不随ならぬ2/3不随状態ですのでその事が原因なのかと補助輪付の車椅子をもう一度作ろうと思い、久しぶりにhiroさんのホームページを覗いてみるとなんとサスペンション付の2号機に変わっているではないですか、(o)やる気が出てきました。

「俺もサス+補助輪付の2号機を作ってやるぞー」と、早速材料を探しましたが、県内では、12×18の角パイプがどうしても見つからないので15×15でやって見るつもりです。

アドちゃんの2号機を参考にさせてもらいます。製作過程での行き詰まりのときには、アドバイスをお願いするかもしれません。また、完成のあかつきには、報告させていただきます。どうぞ今後ともよろしくお願いします。

長々と申し訳ありませんでした。すばらしいホームページを本当にありがとうございます

○ さっそくメールでジャスティーちゃんの車椅子情報の提供をお願いしたところ、快く引き受けていただき、写真や動画を頂きましたので紹介します。

これがジャスティーちゃんです可愛いですね〜お気に入りのベッドだそうです

次にジャスティーちゃんの車椅子姿

車椅子が体にピッタリフィットして、重量バランスも完璧です

minitureさん製作の車椅子は、レッグサポートや肩のベルトなど独自の工夫がされています

肩のところはベルト形式で、胸の下にウレタンパイプを巻いたフレームです

車軸には、アドの1号機と同じフランジ付きベアリングを使用しています

これだけ完成度の高い車椅子なのに、ジャスティーちゃんがすぐ疲れてしまうのは、やはり麻痺の範囲が広いためなんでしょうか?

ベッドでくつろぐジャスティーちゃんです

○ minitureさんとメール交換しているうちに、奥さんと娘さんからあたたかいコメントを頂いたので、ご紹介します。

☆ はいさい、ちゅーうがなびら。(ごきげんよう、いかがおすごしですか?)

すみません、沖縄の方言での挨拶しています。

私は主人と違って、敬語を使うより普段の自分なりの話方でしか打てませんが(^^)よろしくお願いします。

ジャスティーの件では何かとお世話になっています。にふぇ〜で〜びる(ありがとうの意味です)

私達家族はアウトドア大好きで!ジャスティーを連れて、公園いっぱい走るのを楽しみにしています。

ちょっと運動不足もあって、太り気味のジャスティー(私も人に言えないけど^^)その頃、美味しいもの食べさせてあげたいな〜と思って

いまや減量!あまり体重が重いと寝ている身体にもキツイのがありますよね?主人に期待がかかっています。

それをカバーするのが私達ですね? 

☆ こんばんは。娘のasukaと申します。(中学2年生です☆)

 ここで少し、ジャスティーのエピソードをしたいと思います(^v^)ジャスティーは私が小学3年の頃にこの家で飼い始めました。

性格は活発で元気のある子犬で、いまでもその性格は変わりません。

そしてある日、ジャスティーの様子がおかしいことに気づき、医師に相談したところ、下半身麻痺で動けないということが分かりました。

あの時はかなりショックでした。昨日まで家の庭を駆け回っていたのに。。。

そんなことを家族で考えながらも、数日後に下半身麻痺の真相を知り、もっとショックを受け、どうにかならないかと家族で話し合ったりもしました。

そして手術を受けないかという医師の声があり、私達家族はもちろんOKを出し、手術を受けさせ、なんとか成功という形で手術は終わり、今があります。

これは後から聞いた話しなのですが、ジャスティーは脊髄をやられていたため、今回の手術で怪我が広がらないようにした手術はかなりすごいらしいです。

止めていなかったらきっとジャスティーは死んでいたと医師に聞かされ、お母さんとすごくビックリしました。

これからはジャスティーをもっともっと大切にし、少しでも長生きが出来るように施してあげようと思いますvvせっかくもらった大切な命をむだにしては神様に失礼でしょう。(笑)

 そんなこんなでこんなジャスティーの紹介(エピソード)でしたが読んで下さってありがとうございます!!

 

○ minitureさんの家族全員が、ジャスティーちゃんを可愛がっているのがとても良くわかります

  また、沖縄の悲しい現状も教えていただきました。

 

☆沖縄では障害をもつ犬に対し介護をする、またはしているという事を聞いたことがありません。

野良犬や野良猫の数の多さでも全国1位、悲しい現実ですが保健所で処分される動物の数も全国1位らしいです。

飼えなくなると簡単に捨てたり、処分場へ連れて行く ・・ そんな認識が、沖縄ではまだまだ根強く、ジャスティーが治る見込みが無いと聞いた友人や身内もみな安楽死を勧めていました。

獣医の先生も「相談にのります」とだけ言っていました。(車椅子を持っていって見せたときには、感激していました。デジカメを引っ張り出してきて何枚も写真に収めていました(^^; )

幸い家族の中でそういう声は聞こえませんでしたし、子供達へ命の大切さを教える意味でも皆で頑張ろうということになり今日に至っています。(そういう意味でも大切な存在です。)

 

○ ジャスティーちゃんが長い距離を歩けるように、minitureさんが製作している2号機の途中経過もご紹介します。

 

☆ジャスティーは、動画のご指摘の通りかなり麻痺の部分が大きいようです。

じつは、今回の補助輪付きの車椅子を作ろうと思ったきっかけは、アドちゃんの2号機とhiroさんのHPのリンクの中のフントの車椅子やさんの補助輪付き車椅子のコメントを読んでの事なのです。

その説明文の中に ”背部より障害を負ってしまった場合、どうしても二輪車タイプでは背部より身体が下がってしまう状態になり乗る事ができませんでした。”という内容文があったからなのです。

 ジャスティーは、いつでも気持ちは活発な方なので4輪にサス付きであればもしかすると普通に歩くことが出来るかもしれないと思い再度制作を決意した次第です。

2号機のメインフレームです。角パイプを使用した凝ったフレームです

アドの2号機と同じダブルウイッシュボーンサスにスプリングのクッションですね !

車輪には、外径10mm内径7mmのベアリングを組み込んでいるそうです

メインフレームの後部に体を支えるキャスターをつけています。なんとキャスターもサスつきです!!

私の作ったアド2号機よりもずっときれいに作られています。

 

○ その後3/31に次のメールをいただきました。

☆本日2号機とりあえずほぼ出来上がりました。が・・試乗させてみるとバランスが悪いのか、思ったように歩いてくれません(T_T)。

直進は、以前よりは早く歩けるようになったのですが補助輪が回転方向に向かうのをじゃまして曲がれません。

補助輪の構造自体を考え直さなければならないのかも知れません。(-_-;)少し頭を冷やして再挑戦です。

○ 2号機のが完成するにはもう少し工夫が必要なようですが、ジャスティー君が以前より早く歩けるようになったということは、大いに希望が持てま  すね。

  minitureさんの工作技術なら、きっとジャスティーちゃんにぴったりの2号機が完成すると思います。めげずに頑張ってください。

  完成したら、また情報をください。よろしくお願いします。

☆私のホームページを参考に、「車椅子を製作しました」というような情報をいただくと、本当に嬉しくなります。minitureさんの車椅子も、きっと皆さんの参考になると思いますよ・・・

最後に、ジャスティーちゃんの動画を追加します。↓のタイトルをクリックしてください。

 

ジャスティーちゃんの車椅子動画T20.9KB    ジャスティーちゃんの車椅子動画U 474KB