犬の車椅子(紀州犬ドラちゃん)の車椅子 2005.7.22

・ 2005.6.5 ドラちゃんの飼い主Hさんからメールで犬用車椅子についてお問い合わせをいただきました。

・ ドラちゃんは17歳ですが、一ヶ月ほど前から両後ろ足が不自由になったそうで(医者の診断では背骨が変形しているとのこと)、体重 19,5Kgです。

ドラちゃんは、今までも後ろ足を引きずって歩いていたそうですが、メールをいただいた1ヶ月前くらいから動かなくなってしまったそうです。

メールで知らせていただいた採寸結果をもとに車椅子を仮組みで製作しました。(試乗して確認してから調整して完成させます)

ドラちゃんの家は、我が家から車で40分くらいの距離なので、ドライブがてら試乗のために車椅子を届けました。

車椅子の試乗した日はとても暑い日で、ドラちゃんも少しつらそうです。

車椅子に試乗したドラちゃんは、すぐに歩いてくれました。体は大きいけどとても優しいワンちゃんです。(飼い主さんの話では、若い頃は結構荒い気性だったそうです・・・)

飼い主さんの採寸が正確だったので、車椅子のフレームはほぼピッタリでした。(この時は胸ベルトを外しています)

試乗の結果サイズが確認できたので、カッティングシートを貼り、フレームパイプを接着+ビス止めして仕上げました。

試乗の時と比べると、後ろ足を支えるレッグリングの位置を3cm程度低くしてあります。ドラちゃんの車椅子には、補強のため、胸の下にU字フレームを取り付けました。

ブールーのフレームにブルーのベルトを使用しましたが、タイヤの黄色とマッチしてなかなか良いと思います。レッグリングを繋ぐナイロンベルトは最初取り付けましたが、ドラちゃんの尿道を圧迫するようなので、後で取り外しました。

直径30cmタイヤを使用して、段差やジャリ道などを歩きやすくしました。

 

・ ドラちゃんは、車椅子で散歩を続けているうちに後ろ足が再び動かせるようになってきて、300〜400m位ならば、車椅子を使わず自力で歩けるまで回復したそうです。

・ 最近は、車椅子を使ったリハビリで再び足を動かせるようになった例も数多く聞きますが、ドラちゃんも庭の中ぐらいは車椅子なしで歩けるようになって本当に良かったです。

飼い主さんが、車椅子で元気に歩くドラちゃんの動画を送ってくれましたので、ぜひご覧ください。ドラちゃん動画は→をクリックしてくださいね。(エンコードしましたので容量は331KBです。)