CANDちゃんの歩行器製作レポート

2004.1.17 久しぶりに歩行器を作成しましたのでレポートします。

・ネットを通じて知り合ったa-koさんの愛犬CANDYちゃんは、右前足が不自由です。今は手作りの歩行器を使用しているそうですが、キャスターを車輪に使っているので振動が大きいとのことです。(歩行器は舗装路用です)

・CANDYちゃんの情報は、linkのページをご覧いただくとして、その話を聞いた時に前足用の歩行器を作成して見たいと思いました。早速a-koさんにモニター犬(CANDYちゃん)をお願いして、歩行器の検討をはじめました。(イメージは次のイラストをご覧ください)

・ピンクの線が歩行器のフレームです。(イラストはフントの車椅子やさんからお借りしました)

もう少し詳しいイメージ図は→ここをご覧ください。

・それでは、いつものとおり写真でご説明します。

今回はアルミ角パイプ(18×12mm)を使用しました。ディスクグラインダーで角パイプを必要な角度だけ写真のようにカットします

カットした後に断面を削って調整し、写真のように曲げます

あらかじめ型紙を作ったほうが作業は早いです

歩行器の回転性能向上と、CANちゃんの前足のスペースほ確保するためハの字フレームを採用しました。パイプのエンドも怪我を防ぐため丸く削っています

1mm厚のアルミ板をカットして、補強板を作ります。グラインダーカットなので切断面が粗いです。

左の写真の板をヤスリで成型してカドをおとし、4mmのビスで留めるとぐっと強度が増しました

車軸は6mmのステンレスボルトに8mmのアルミパイプを被せました

歩行器のフレームに車輪をつけてみました。メインフレームは角パイプを使用したのでかなり強度があります(作る前はもっと補強が必要かもしれないと思っていました)

車軸の先端は、緩み防止にダブルナット方式で止めました(怪我の防止に、フレームのカドは全て丸く削っています)

車軸とフレームはこんな感じです。角パイプなので車軸強度も十分です

歩行器を前から見た写真ですが、車輪がハの字になっているのがわかりますか?

CANちゃんの体の保護に、赤いウレタンパイプを使用しました。水平のフレームは体に合わせて、後ろ側が狭くなるように曲げています

腹ベルトはナイロンテープとワンタッチバックルです(長さ調整できます)

胴輪は手作りで、ワンタッチフックがついています。胴輪の背中側はマジックテープ止めです

胸ベルトも長さ調整できるワンタッチバックルを使用しました

全てのベルトをつけたところです これで完成 !!(製作時間は約7Hでした)

横から見たところですが、左側が前になります。

正面から見たところです。ナットはカドの丸い袋ナットを使用しています

斜め後ろから見たところ。 まるで後ろ足用車椅子の逆ですね !

後ろから見たところですが、水平フレームが狭められているのがわかりますか?

赤いウレタンチューブがアクセントになって、キュートになったと思います

胴輪はあらかじめ体に装着しておいて、あとからフックでフレームに吊り下げます。フックを止めるために、フレームに穴をあけてタイラップを通しています

・ムースちゃんの車椅子を参考にして角パイプを使用しましたが、加工が少し面倒だけど思った以上に強度がありとてもよかったと思います。(田中さんありがとうございました)

・歩行器が完成した日に、即、宅配で発送しましたがCANDYちゃんの体にフィットするかどうか少し心配です。体のサイズに合わせて作ったつもりでも、微調整が必要になることが多いんですよね・・・・メーカー製と違ってフレームサイズの調整ができるようにしていない、その子だけの専用設計ですから。

・CANちゃんはアドと同じミニチュアダックスですが、アドよりもず〜っと小さいので、アドの体の大きさに惑わされないようアドの試着は無しにしました。(計測したサイズで作っているのに、途中でアドの体を見ると「小さいかな〜」と思ってしまいます)

・軽くて良い車輪と、イラストを提供してくれた「フントのくるまいすやさん」の足立さんにお礼を申し上げます「ありがとうございました」。

CANDYちゃんの装着写真やレポートが届いたら、またアップします。楽しみにしてください・・・・

CANDYちゃんの歩行器の続きは→