アドの車椅子2号機(犬の車椅子)2004.2.8

製作前のコンセプトとイメージ図は→ここ

a_dog_inhouse.gifアドの試乗の様子の動画は→ここ  1.64MB a_dog_inhouse.gifアドと公園で会ったコーギーの動画は→ここ 1.7MB

a_dog_inhouse.gif 2号機のサスペンションの動き(動画) サスペンションの動きがよくわかりますよ  3.16MB a_dog_inhouse.gif アドの車椅子2号機、車載ムービー 3.7MB

a_dog_inhouse.gif アドの散歩動画  2004.2.29UP 1.27MB

サスペンションはダブルウイッシュボーンタイプに決定し、アルミ凹アングルからディスクグラインダーでサスアーム切り出ます。切り出した後はもちろんサンディングして成型しますよ・・

少し精度は欠けますが、とりあえず角パイプにアームをセットして試作して見ました。車輪を八の字にするために下のアームを長くしてあります。

次に、スプリングを組み込んで見ました。サスアームが変に削れているのがよく分かっちゃいますね。

サスペンションを正面から見たところです。車軸は5mmボルトです。

角パイプを補強するための三角プレートを1mmのアルミ板から切り出します。

サスを構成する部品です。スプリングやアーム・ボルトは全てアルミとステンレスです。

キャンちゃんの歩行器と同じように、アルミ角パイプを三角に切欠いて曲げてゆきます。デザインのアクセントをつけるため、斜めの部分は120度の角度にしました。

出来あがったフレームにサスペンションとタイヤを組んでみました。車軸にはマイクロベアリングを組み込んであります。

これで車椅子のメインフレームの完成です。あとはフロントフレームを作るだけ(^^)v 今回はビス・ナットのほかにアルミリベットを多用してみました。三角のプレートを止めているのは全てリベットです。

これが、サスの部分のアップです。

今回、レッグサポートは発泡ゴム素材と収縮チューブを使用しました。収縮チューブは接着剤でゴムとくっついています。

右→芯に入っている発泡ゴム、真中→発泡ゴムチューブ、左→収縮チューブ

メインフレームにフロントフレームを組み込んで、アドに試乗してもらいました。

車椅子1号機のサイズを参考にしましたので、比較的簡単にサイズを決定することができました。

車輪が八の字になっているのが良くわかります。この状態ではサスはほとんど沈んでいません。

レッグサポートは、アルミ板にタイラップで取り付けてあります。

レッグサポート部のアップです。接着剤がついて少し汚くなってしまいました。発泡ゴムなのですごく柔らかく、その割に伸びが少ないです。

胸べルトと後ろ足首サポートベルトを取り付けました。

1号機と2号機の比較です。2号機のほうがずっと軽くできましたが、サスがついている分後輪の幅が広くなっています。

赤いテールランプは自転車用の物ですが、点滅・点灯の切り替えもでき、LEDのおかげで電池が200時間もちます。かなり明るいので夜間の散歩では飼い主まで安全です。

午後から公園に試乗にゆきました。こまかい凸凹でも良くサスが動いてくれていました。

1号より車輪が外側に出ているので、アドが車幅間隔をつかむまで少し馴れが必要です。

上から撮りましたが、アドがまぶしい顔してますね。

散歩から帰ってから、胸ベルトと後ろ足首吊り下げベルトを幅広の物に変更しました。色も1号機と同じ黄色です。

後ろ足を吊るベルトは、タイラップでフレームに取り付けました。胸ベルトの取り付け方法も変更しています。

  • アドは最初戸惑ったようですが、普段と同じ距離を歩きました(あちこち匂いをかぎながら50分位歩きます)
  • 車幅間隔に慣れていないので、塀ぎわを歩くときに後輪を引っ掛ける時がありました。
  • でも、車輪を八の字にしているので、軽く乗り上げながら回避できるときもありました。
  • 散歩の途中からは、結構軽快に歩いてくれました。
  • 凸凹の路面や、段差の乗り越えなどサスがチョコチョコ動いてショックを吸収しているのか良くわかりました。スプリングの強さもバッチリです。
  • 1号機と2号機、アドはどっちが好みでしょうか?私は見た目もメカニカルな2号機が断然気に入りましたが・・・

2号機を使い込んで行けば、レッグサポートやサスペンション・スプリングの耐久性がわかると思います。続きは後日レポートしたいと思います。

2004.2.11 アドの車椅子をより使いやすいように改造しましたので、画像をにコメントを入れてご紹介します。

レッグサポートを発泡ゴムにしたために、アドの体から車椅子を離すときに、ゴムが足にひっかかって取り外しにくくなってしまいました。そこで、当初のコンセプトのとおり、肩あてを開閉式にすることにしました。写真は、そのための蝶番と軽量化のための穴あけをしたところです。

肩当のもう片方を止めるための金具をアルミ板から切り出し、成型して穴をあけました。

肩当の先にもアルミ板でパイプ状の金具をつけて、先ほどの金具とアルミ丸棒で作ったピンを使って留める方式です。

マクロで撮ったのにピンぼけですね。車輪の中には直径8mmのマイクロベアリングと8mmのアルミパイプを組み込んでいます。

サスペンションは3mmボルトで留めていますが、ナットにはナイロンナットを使用して緩み止めにしました。

蝶番で肩あてを開いたところです。これならば脱着はすごく楽なはずです。また、アドが車輪を塀などの障害物に引っ掛けないように1mmのアルミ丸棒で、バンパーをつけてみました。

横から見るとこんな感じです。バンパーは有効かどうかわかりませんので、すぐに外せるようにしてあります。アクセントにバイクや自転車のレース用ブーツ・シューズで有名なSIDIのシールを貼ってみました。

蝶番と反対側の肩当の固定はアルミピンで固定します。ピンの紛失防止にパラで使用していた黄色いケブラーラインを使用しました。

もう片方はステンレスの蝶番をアルミリベットで取り付けてあります。

肩当を固定したところです。三角の形状のアルミの針金がバンパーです

・ 車椅子2号機を改造後、アドを連れて公園に試乗に行きました。1号機よりも車輪の間隔が広くなったので、車輪を引っ掛けることが多くなっていましたが、バンパーの効果で塀などの障害物に引っかかりにくくなりました。

・ 肩あてを開閉式にしたので、特に車椅子をアドの体から外すのがワンタッチになり、すごく楽です。

・ 後日バンパーをきちんと固定すれば、完成です。この状態でしばらく使用して不具合があったら、また微調整したいと思います。

2004.2.14 アドの車椅子の写真を追加しました

2004.2.14はとても暖かい日で、絶好の散歩日よりでした。バンパーはサスペンションの保護にもなりますよ(^-^)

タイヤの前に斜めに出ているバンパーは結構効果的です。近いうちにバンパーの先端に小さなタイヤをつけて、ミニ四駆のように障害物をよけるようにしたいと考えています。

 

なんかカメラ目線ですね〜

公園の梅の花が咲き始めていました。