ミントちゃんの歩行器

2002年12月初旬に、ネットで知り合いになった  のブルマさんから、脳の病気で歩けなくなってしまったミントちゃんの話を聞きました。

ブルマさんから「今は寝たきりだけど、何とか歩けるようにしてあげたい」との相談を受け、掲示板に書き込みをしたところ、ミントちゃんの飼い主であるミントママさんから直接メールをいただきました。

その後、ミントママさんと何回かメールや電話のやり取りを行った結果、試しにミントちゃんの歩行器を作って見ることになりました。

最初は、スケートボードの様な歩行器具で体を支えたら良いのではないかと思い、試作品も作りましたが、どうもうまく行きそうもないので、 アイデアを捜すため、外国の犬の車椅子のホームページDogo'n Wheels→ http://www.doggon.com/fotos.html#kado を覗いていたところ、ダルメシアンの四輪の歩行器具の写真が掲載されていました。

今回は、この歩行器具の構造を参考にしてミントちゃんの歩行器具を作りましたが、もしかしたら、他の足の弱い犬たちの手助けになるかもしれないと思いこのページをホームページにアップすることにしました。

歩行器の製作にあたって、イメージを形にするため、最初に簡単な図面とイラストをつくりました。また、製作後に各部のサイズも記載しましたので、 ここ をごらんください。

 

最初のスケボー形式の試作品がこれです。合板にキャスターを付けました。

左のタイプではどうもうまく行きそうもないので、いつものとおりアルミ板とネジを使用してフレームを作りました。

前足を自由に動かせるように、前の部分のフレームはつけていません

屋外では使用しないので、タイヤではなくキャスターをつけました 前輪は行きたい方へ曲がるように、自由に向きが変わるキャスターです

ミントちゃんの体のサイズは聞いていましたが、念のためアドに合わせて見ました

体を吊るためのハーネスです。アドの体で型紙をとり、ミントちゃん用にサイズを調整して、丈夫なナイロンの布とナイロンベルトを縫って作りました

マジックテープで、ハーネスをフレームに取り付ける方式です 茶色の縁取りテープを回りに縫いつけてあります

フレームに強度を持たせるため、中央にも支柱を付けています

中央のフレームは、強度を考え3重構造になっていて、体の保護のためウレタンスポンジを巻きました(殆ど体には触れませんが・・)

外に出るナットは、怪我をしないよう頭の丸い袋ナットを使用しました

フレームの前部にも、念のためウレタンスポンジを巻いています

キャスターは合板にビス止めしています

マジックテープを付ける前に、洗濯バサミで仮り止めして見ました

仮り止めしたハーネスにアドを乗せてみましたが、アドには少し小さいようです

アドは、変な物に乗せられたと思っているのか、何か目で訴えて固まっています

胸と前足を支えるハーネスの形状は、こんな形になっていて、マジックテープでハーネスの高さ調整ができます

腰の部分は、後ろ脚が動かしやすいように、ナイロンテープで体を支えます やはりここもマジックテープで高さ調節ができます

歩行器具を上から見たところです 前足の部分を止めないでアドを乗せたところちゃんと歩いてくれました(どうもアドは胸の部分を吊られるのがいやだったようです)

下から見た歩行器具です 赤いナイロンの布を黒いナイロンテープで補強しました

いよいよミントちゃんの試乗です ミントちゃんの体には少しフレームの幅が広かったかも・・・

アドとミントの2ショットです ミントちゃんは歩行器に乗って、後ろ脚を一生懸命動かしていました

気の毒なことに、ミントちゃんは目も見えなくなってしまっています でも、ミントママさんの献身的な介護で、生きるために一生懸命頑張ってます

今はリハビリのため、一日のうちの何時間かを歩行器具に乗って、少しずつ足の筋力をつける訓練をしています

嬉しいことに、ミントちゃんは先日、少し動くことができたようです。

ミントちゃんは、いろいろな病気を抱えながらも、あたたかい飼い主の愛情に守られ、頑張って生きています。

ミントママさんは、ミントちゃんの介護の悩みや日々の出来事をWeb日記にしています。皆さんも、ぜひ一度訪れて、書き込みや励ましのメールを送ってあげてください。  リンクは→ ミントと一緒♪ です。