犬用車椅子(かなちゃんの車椅子)2005.5.20

・徳島に住んでいる「かなちゃん」は交通事故で、太もも辺りの脊髄が損傷してしまい下半身麻痺の状態になってしまいました。

2005.4中旬に、近所に住んでいるNさんが、かなちゃんを何とか歩かせてあげたいと考え、インターネットをしない飼い主さんの代わりに車椅子モニターに応募してくれました。

かなちゃんは、事故で下半身が麻痺ししてしまいましたが、排泄は自分でできるようです

体の大きさの割に痩せたワンちゃんです

かなちゃんは背が高いので、直径30cmのタイヤを使用しました。

フレームの色は、飼い主さんのご希望で、ベージュにしてあります

採寸結果を伺って車椅子を製作しましたが、サイズが合わない時に修正が簡単にできるように、フレームを接着せずビス止めで仮組みしました

車椅子を徳島に送って、かなちゃんに試乗してもらいました

採寸が正確だったので、ほぼぴったりサイズですが、腰の位置が少しだけ低く、体が細いので腰の部分がゆるいということでした

車輪は、車椅子が安定するようにハの字に開いています

かなちゃんは、装着時に少し怖がりながらも、すぐに歩いてくれました。歩き出すと体がフレームより少し前に出るということでした。

車椅子を返送してもらって、腰の部分(レッグリング)の間隔を少し狭くするとともに、体が前に出ないよう胸の前にベルトを取り付けました。また、腰の位置も少し高く修正しました

胸の前のベルトは、下がりやすいので首輪から吊れるようにフックを取り付けました

修正後の車椅子は、ぴったりサイズだったようです。かなちゃんは、下り坂も前足でブレーキをかけながら、上手に下って行くそうです。

胸ベルトを取り付けたので、体が前に出ることはなくなりました。何か嬉しそうな顔をしているように見えますね。

だんだん車椅子に慣れてきたかなちゃんは、飼い主さんと一緒に、Nさんの家までたずねて来てくれたそうです。

・優しい飼い主さんや親切なNさんのおかげで、かなちゃんは再び自分の足で散歩を楽しむことができるようになりました。

・かなちゃんは交通事故に合って大変な思いをしたと思いますが、まだまだ若いんですから、車椅子で適度な運動をしていつまでも元気に暮らしてもらいたいと思います。

Nさんの奥さん(いずみさん)のHPの日記にかなちゃんの事が書いてあります→http://plaza.rakuten.co.jp/postdog/diary/200505070000/