アンディー君の車椅子

☆ 2004.12.12 11歳のパグ、アンディーちゃんの飼い主Kさんから、自作車椅子の情報提供をいただきました。

☆ Kさんの愛犬は後ろ足が不自由になり、大好きな散歩も足をひきずってあまり歩けなくなってしまったので、いろいろなサイトを参考にして、半年ほど前に自分で作ってみたそうです。

☆ Kさんは、最終的にドッグ・ウイル・プロジェクトさんの車椅子を参考にして製作されたそうですが、レッグサポートなど独自のアイデアを盛り込んでいます。

☆ ドッグ・ウイル・プロジェクトさんのHPでは、形を真似されることを歓迎していない旨または真似ても全く別物であるとの記載がありますが、結果として車椅子を自作する人に情報提供をしてくれるのはありがたい事です。

  ましてKさんのように商売ではなく、愛犬のために、愛情のこもった車椅子を製作する時の参考にするなら許してくれるんじゃないでしょうか?ねっ!!ドッグ・ウイル・プロジェクトさん・・・実は私も結構参考にさせていただいてますが、全てマネをするのではなく、自分なりのオリジナリティを出すように工夫しているつもりですし、私の場合はマネをしやすいように情報提供するのがこのHPの目的ですから・・・お許しを〜

☆ それでは、Kさんにいただいたコメントをご紹介いたします。

 僕は、金属加工の仕事をしているため、仕事のあいまに作りました。

 僕の場合は、フレームには、ステンレス304の10パイ肉厚1ミリのパイプを使いました。

 これは、車軸とフレームの部分と、足を入れる輪とフレームの部分を溶接でつけるようにするためです。

 また、ステンレスなので、丈夫で腐食しにくく、パイプなら、そんなに重くもありません。

 

 フレームを留めるコネクターには、アルミを使いました。

 これは、首の上にかけるフレームに4個、足をかけるバーとフレームを締めるのに2個です。

 写真を見ていただけば、分かると思うのですが、首の上にかけるフレームは、右側のほうは、固定して、左側を開閉できるようにして、蝶ねじで、締めるようにし ました。なので、僕の車椅子も、長さを調節できるわけではありません。

 

 作業で大変だったのは、パイプを曲げることでした。丸く曲げるのが大変でした。

 それぞれのパイプを曲げてから、ワンコに合わせながら、サイズをあわせるのも大変でした。

 だから、例えば注文を受けて違う犬の車椅子を作るのは、難しいと感じました。

 コネクターだけなら、すぐに加工できますが・・・

 

 一応気を使った部分は、足をかける丸い輪で、左右の輪を離して、真中を空けました。

 これは、ちんちんをこの間に入れて、圧迫されないよう、おしっこがしやすいようにしました。

 また、散歩中に感じるのは、おしっこは、しやすいと思うのですが、うんちをするときは、体を丸めてするため、この車椅子を装着した状態だとしにくそうです。

 することはするのですが、、年のせいもあると思いますが、家のなかでおもらしをすることもよくあります。

 

 あと、赤と緑のウレタン?スポンジのような、素材を探すのもやっと見つけました。

 これは、ホームセンターでカー用品のところにありました。

 

☆ Kさんは金属加工の仕事をされているだけあって、この車椅子はホントに良く出来ていると思います。

 

緑と赤のウレタンがアクセントになっているかわいいフレームですね。

肩のところのフレームを閉じた状態です。蝶ネジで留めているそうです。

これが、開いたところですね、パイプを使用しているので、強度がありながら軽量化されています。

車軸は溶接で、フレームに対して直角に曲げられています。

車輪の減り具合から、かなり活用されていることがわかりますね。

車椅子を裏側から写してくれました。シンプルな構造ですが、これは強度のあるステンレスパイプを使用しているからできたんですね、

胸ベルトのところは、こんな感じです。

アンディちゃんの後姿・・・ほんとピッタリサイズです。

バランスが良いので、肩にフレームの重量がかかることは無いと思います。逆光なので、せっかくの表情が良く見えないのが残念です。

これが左右のレッグサポートをつなげなかった理由ですね〜実はアドの車椅子も同じ理由でレッグサポートをつなげていません。

ひざのサポートも、柔らかいウレタンゴムで快適ですね。

☆ Kさんの車椅子は、素人が製作するには大変難しいと思いますが、レッグサポートの部分などは、大変参考になると思います。

☆ Kさん、貴重な情報を提供いただき、どうもありがとうございました。

☆ 最後に、Kさんの愛情溢れるコメントをご紹介します。

僕は、アンディーの足が不自由になったとき、かわいそうだなと思いましたが、

年だからしょうがないな、とか思って、あきらめていました。

でも、アンディーは、散歩が大好きだったのに、ほとんど歩かなくなったとき、

僕があきらめたら、アンディーは、散歩もできなくなるし、不幸になってしまう。

僕があきらめたらアンディーに申し訳ないと思いました。

アンディーには、家族みんなが、癒されています。

だから、僕たち飼い主も、ペットを責任をもって幸せにする義務があると思います。

☆ アンディー君、いつまでも元気で散歩してくださいね!!

2005.1.15 アンディー君の車椅子に改良を加えたそうで、Kさんが新しい写真を送ってくれました。

上の写真では、逆光で表情が良くわかりませんでしたが、これがアンディー君です。目が可愛いですね〜

フレームを塗装(アルマイト処理?)して、発泡スポンジのパッドを黒に交換してありますね。

赤いベルトがアクセントになって、いい感じです。

前後のバランスがいいので、きっと肩にかかる負担は少ないと思います。アンディー君もこの車椅子で、元気に散歩を楽しんでいるそうです。

Kさん、情報提供ありがとうございました。DWPさんの車椅子に負けない完成度の高さに驚きました・・・これからもよろしくお願いします。