◆LAN(Local Area Network)

閉域ネットワークあるいは企業内統合通信網など。電話、データ通信など複数の通信方式を統合して、オフィスに密度濃くデジタル・ネットワークを敷く通信システム。LAN環境は、電子メール、電話、データ処理、ファイル管理、データべースなど、多面的なOAシステムの基盤となる。通信経路としては、光ケーブル、同軸ケーブル、メタルワイヤー、無線などを用いる。光ケーブルが最も伝送容量が大きい。ネットワーク形式には、リンク形式、バス形式、クラスタ形式がある。LANを通じて処理機能を端末側(クライアント)に提供する機能をサーバーと称し、ファイルサーバー、プリントサーバー、通信サーバーなどがある。LAN環境では、ホストコンピュータの役割が軽くなり、端末同士の直接のアクセスが可能となる。これをクライアントサーバー方式という。LANとの無線でデジタル通信をコードレスで行う無線LANは、中継装置から約一○○メートル以内の通信が行え、ケーブルを敷かずに端末のネット運用ができる。

◆CATV(cable television;community antenna television)

ケーブルテレビ、有線テレビ。CATVは大別すると都市型と農村型とに分けられ、農村型CATVの地域密着情報システムに対し、都市型CATV(→別項)の最大の特徴は多チャンネル・娯楽情報タイプといえる。一九九六(平成八)年三月末現在、CATV局数は六万三九六三施設で、加入世帯数は約一○一○万世帯。普及率は初めて一○%を超えた。

一九五五(昭和三○)年四月にテレビ難視聴対策施設として、群馬県伊香保温泉で誕生したわが国のCATVは、BS、CS放送といった衛星メディアの台頭や、ソフト面のプラス要素もあって、これから本格的な発展への重要な段階を迎えるといえそうだ。九六年一○月、武蔵野三鷹ケーブルテレビが商用サービスとしては日本初のCATVを利用したインターネット接続サービスを開始した。放送以外のCATV利用も進み、電話やインターネットに接続して通信サービスに活路を見出している。デジタル化すれば、チャンネル数が現在の五倍程度に増え、画質もよくなり、通信事業を推進するうえでも、大きな強みといえる。

◆LANカード(LAN card)

パソコンにオプションとして付属して、これを接続部分としてLANに接続する通信インターフェースである。このカードには、送受信処理、エラー処理などを行う機能がある。LANアダプターあるいはLANボードとも称する。

◆クライアント・サーバー(client server)

ホストコンピュータによって管理するコンピュータシステムでは、各端末はホストを経由して相互に通信を行うが、クライアント・サーバー方式では、端末と端末が直接に、あるいは通信サーバーを通じて通信と処理が行われる。弾力的に効率よい通信が行える半面、集中処理には向かない。

◆イーサネット(Ethernet)

広く普及しているバス構造のLAN。一○メガビット/秒程度の伝送速度を持つが、最近はマルチメディアデータの伝送や分散処理環境の拡大により一○○メガビット/秒のものが普及しはじめている。接続ケーブルは同軸ケーブルを使った10BASE‐5、10BASE‐2、電話線と同じようなツイストペア線を使った10BASE‐Tなどがある。

◆WAN(Wide Area Network)

LANを広域に結合するものをWANと称するが、これも含めてLANとすることも多

い。国際的に展開するものをWAN(World wide Area Network)と称することもある。INSは一般に公開したWANである。

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